ワイン・テイスティングのつどい

マスター・ソムリエ高野豊氏を招いてのワイン・テイスティングの会が催されるというので参加しました。このたびのワイン・テイスティングを、ブログ来訪者の皆様に少しでも味わっていただけたら..と思っています。

高野豊氏のプロフィール
日本ソムリエ協会常任理事マスター・ソムリエ。江戸時代は造り酒屋、明治時代からは酒の流通業を営む。株式会社 高野総本店 代表取締役社長。日本酒の聞酒もなさるとの事です。

それでは高野氏のセレクトしたワインを高野氏御自身のコメントを伺いながら味わってみましょう。
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その前にグラスの説明をします。白ワインは小さなグラスを用います。白ワインはよく冷やして飲むので、グラスが大きく、室温に長くさらされてはよくない..との理由です。反対に赤ワインは大きなグラスを用います。赤ワインは室温で飲むので、大きなグラスでもかまわないそうです。
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アスティ Asty
原産地 イタリア、ピエモンテ州、イタリア北西部ピエモンテ州の代表的な発泡酒ワインでモスカート・ビアンコ種を使用して造られています。フルーティで限りなく優しく、葡萄を摘む乙女を想わせるワインでもあります。又、このワインは和食との相性がよく、食前酒としても真価を発揮します。
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発泡酒で一番高級なのはロマネ・コンティ。一瓶¥300,000位するものがあります。最近中国人の購入が多く値段が上がっているとの事です。
話は横にそれますが、ワインを購入する際、又レストランでワインを注文する際のヒントを教えていただきました。
購入する場合、日本価格¥750以下のものはダメなワインで、大安売りのワインは購入しない方がよいでしょう。9~10月にワインを買わない方がよい(夏を越したワインはダメ)との事です。そうはいってもワインセラーのない家庭には無理な話ですね。
レストランで注文する場合、よいレストランでは1番安いワインに良いワインを仕入れてあります。高くで美味しいのは当たり前で、1番安いワインが美味しくなかったら、そのレストランから帰ったほうがよいとの事です。

シャトー・デュ・モン・ブラン Chateau du Mont Blanc 2004
原産地 長野県、松本市、里山辺。フランス、大西洋に面した西海岸、ボルドー地方のメルロー種の葡萄を主体として醸造された、軽快な辛口ワイン。果実の香りとメルロー種独特の草原を想わせる香りが感じられます。
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さて、参加者から漬物とワインの相性について質問がありました。高野氏によりますと、“アスティ”は“キムチ”、“シャトー・デュ・モン・ブラン”は浅漬に合うとの事でした。ちなみに“野沢菜”と合うワインはなく、“沢庵”は赤ワインと合うそうです。

マコン・ブラン・ヌウボー Macon Blanc Nouveau 2007
原産地 フランス、ブルゴーニュ地方、マコン地区、11月の第3木曜日に解禁となる赤ワインの新種ボージョレ・ヌーボーと同時に発売される。フランス、ブルゴーニュ地方の白ワインの新種です。今年のフランスは天候不順で、ボージョレは不作年となりましたが、白のマコンは大変良い仕上がりを見せています。熟したパイナップルやナッツ類を想わせる香り、フレッシュで豊かな味わいが印象的です。
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ここでボージョレ・ヌーボーについてのお話を伺いました。ボージョレ・ヌーボーは“ニガメー”という品種の葡萄を使い、この葡萄は新種で飲まないと美味しくないそうです。フランスで¥500位のワインで、ボージョレ・ヌーボーが美味しくないというのは、世界的通念だそうです。日本は世界最大輸入国です。例えて言えば、正月の“お屠蘇”のようなものとか...
船便だと日本到着まで2回赤道を越えますが、これがワインにダメージを与えます。船に乗せている間も、日本に着いてからも保冷庫で管理する事が必要だそうです。日本に着いたワインも到着後1ヶ月後にダメになります。

山辺シャルドネ・バレルファーメンテーション 2006原産地 長野県、松本市、里山辺。国際的に通用するシャルドネ種のワインとして、スイスワイン協会会長から絶賛された白ワインで、アーモンドを想わせる芳香と洗練された味わいが感じられます。
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アーモンドを想わせるのは、ウイスキーの貯蔵に使った樽(ホワイト・オークの樽の中に火を焚いて、焦がしながら曲げる)を使用しているから..との事。このワインはウイスキーのほのかな香りが感じられます。

駒ヶ原平澤畑 2006
原産地 長野県、上伊那郡、宮田村、平澤畑。山葡萄とフランス系カベルネ・ソーヴィニヨンとの交配種。「山ソーヴィニヨン」を使用して造られた赤ワインです。宮田村の平澤さんの葡萄畑では稲田No.1の葡萄畑として知られ、その葡萄だけを使用して醸造されています。濃い色調、果実の香りや森を想わせる香りが感じられ、味わいは深く柔らかです。
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高野氏のお話によると、山梨の国際ワイン・コンクール出品ワインは山梨県産15%、長野県産15%ですが、ここ最近長野県産のワインが金賞を受賞しているそうです。それは地球温暖化で山梨の夜が暑いためではないか?との事です。
「山ソーヴィニヨン」は手抜きできない品種で、午前中収穫したら、午後には処理して造られています。
高野氏にお値段を伺ったら、¥2,000位だそうです。

井筒メルロー樽熟成 2005
原産地 長野県、塩尻市、桔梗ヶ原、長野県原産地呼称認定審議会を視察に来たフランス農務省の担当官がこのワインを試飲し、「日本の長野はフランスにとって協力な競争相手になる。」とのコメントを残したことで注目されています。熟した果実や干したプルーン、又は焚き火を想わせる香りが感じられ、味わいは深く豊かです。
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私はこのワインが1番美味しいと思いました。お値段を伺ったら、¥3,200~300位だそうです。(地球温暖化の為、フランスではもうこのようなワインはできないだろう..との事ですが、本当に日本のワインがこれほど美味しいとは!

料理とワインの相性ですが、醤油を使った料理(うなぎの蒲焼等)は赤ワインが合います。
一般的に言われている肉料理には赤ワインという事ですが、白ワインが好きな人に無理に赤ワインを出す必要はないと言います。
又、サラダはサラダ+酸味がきついドレッシングに赤ワインを出すとサラダがまずくなるそうです。
刺身は日本酒しか合わないそうですが、ウニ、イクラ、生牡蠣には白ワインが合います。ただし、生牡蠣にはレモンをかけて!(白ワインに合っているようにごまかしましょう。)
又、シェリー酒はどんな料理にも合う万能酒で、特に天麩羅には1番だそうです。私はシェリー酒が好きなので、どのシェリー酒が良いか質問をした所、“アルマセンスダ”1本¥3,500位がお薦めとの事です。

井筒ナイアガラ氷結ワイン 2006
原産地 長野県、塩尻市、凍結させた葡萄から造られるアイスワインタイプの極甘口の白ワインとして注目を集めています。長野県のワイン業界を大きく変えたワインともいわれ、アメリカ系葡萄からは良い品質のワインが出来ないとする今までの常識を覆したワインで、食後のワインとして最も真価を発揮します。
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アイスワインとチーズはよく合います。このワインは日本から外国へ輸出しうるワインだそうです。

あまおうイチゴリキュウール
原産地 福岡県、大川市、天才女性醸造家、若波酒造の今村さんが造る究極のイチゴ「あまおう」のリキュールです。。
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彼女が初めてこのリキュールを造りました。大ヒットリキュールだそうです。甘く美味しくデザート・リキュールで、今夜のテイスティングのつどいの〆にふさわしいお酒でした。

マスター・ソムリエの象徴
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世界で100人、日本で33人しかいないそうです。ソムリエは使っている葡萄の品種(色、香り、味、何年物か?)を見抜く目、鼻、舌を持っていないとなれません。
高野氏のお話はとてもおもしろく、参加者の質問にも気軽に答えてくれます。
私はワイナリーでのテイスティングの経験はありますが、ソムリエを招いてのテイスティングは初めてです。例えて言えば、“極上ディナーのフルコースをいただいた”又は“素晴らしいオーケストラの演奏を聴いた”という表現がふさわしいと思います。
私が参加したのは15名ほどのプライベートな集まりでしたが、皆様もいつか御体験下さい。人生に忘れられないひとときを味わえるでしょう。








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この記事へのコメント

ryuji_s1
2007年12月28日 08:45
ワイン 発泡酒
美味しいですね

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