俳句の詠まれた景色

長野県上高井郡小布施町にある岩松院は、葛飾北斎の作といわれる天井絵“八方にらみの鳳凰図”(撮影禁止)が有名ですが、寺の裏庭にひっそりとたたずむ池は、小林一茶の俳句“痩せ蛙、負けるな一茶これにあり”が詠まれた場所でもあります。

画像


桜の季節になると、この池に大人の手の平大のヒキガエル現れ、雄蛙同士で雌蛙の奪い合いが繰り広げられるそうです。一年のうちのわずか5日間に繰り広げられるその光景は、静かな山寺の春の風物詩となっています。

俳人、小林一茶(1763~1827)は文化13年(1816年)4月20日に、この岩松院を訪れ、そんな光景を見て、“痩せ蛙、まけるな一茶これにあり”と詠みました。病弱な初児、千太郎への声援の句‥といわれています。

画像


池を見るまで、長い間、私はこの句は道端で見かけた光景を詠んだ句だと思っていました。そして、池の傍に一茶の句碑があると聞き、句碑を見るまでこの句碑は“古池や、蛙飛び込む水の音”と刻まれている‥と想像していました。先入観は恐ろしいものです。

余談ですが、戦国時代の武将で広島城修復の罪を問われ、信濃川中島に国替えさせられた福島正則の霊廟もここ岩松院の墓地にあります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント